はじめに  前回は、経済の“体温”を測る「需給ギャップ」を取り上げました。第9回の今回は、私たちの「お金の使いっぷり」を毎月チェックできる「消費活動指数」を見ていきます。
外食の値上げが続いています。原材料費だけでなく人件費や物流費、エネルギーコストなどの上昇が続くなか、飲食店にとって価格改定は避けにくい状況です。帝国データバンクの2026年7月調査でも、企業の価格転嫁率は39.9%にとどまり、コスト上昇分を十分に価格へ反映できていない企業が多いことが分かります。
消費者がお金を使わなくなると景気が悪くなり、賃金が上がらずに、さらに節約を強いられるという循環が生まれる。こうした構造の中では、「節約=賢さ」という考え方には限界があると筆者は説く。モノや情報があふれる時代の、賢い消費行動とは?
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イノベーションとは、「行動を変えさせない」ことなのかもしれない

「ロハス※」という言葉が流行したとき、わたしはそれを恐るべき単語と思った。大量生産や大量廃棄の反省から、わたしたちはそれまで、消費することそのものを回避すべきと感じていた。しかし、このロハスなる言葉は「地球や健康に良いのだから」というお墨付きを与え、むしろこの方向で消費することこそが正しいと宣言したのだ。堂々と消費するための、見事なパラダイムシフトであった。
「リキッド消費」という言葉をご存じだろうか。現代の消費スタイルを的確に表現した新しい概念であり、2017年に英国在住の研究者らによって提示された。日本には19年に紹介され、25年には一般向け解説書「リキッド消費とは何か」も出版された ...
節約疲れが生んだ「プチ贅沢グルメ」がブームになっている。 「ちょっとだけ贅沢」に注目が集まる理由とは たまにはちょっとだけ贅沢してみたい。 日頃は食費の節約を続けながらも、週に一度だけ奮発してちょっといいランチを食べる。そんな消費行動 ...